AEAJ資格リニューアル徹底分析①
AEAJ会報誌にも数回にわたり、資格リニューアルについて書かれていますね。
リシェスも認定校として、新たな資格リニューアルに合わせてカリキュラムなどを見直さなければならなくなります。
とはいっても新たな資格に対応したテキストが発行されていませんので、今はその発行を待っている状態。
今日は、資格リニューアルについて少し分析してみようと思います。
AEAJ資格リニューアルまでの流れ
AEAJから資格リニューアルの話が認定校(認定教室)に公表されたのが、2022年6月頃でした。
公表前に、AEAJアロマインストラクターに向けて現行の資格制度についてアンケートが行われたので、その内容から
「資格リニューアルはどうなる?!」
「アロマインストラクター資格がなくなるらしい?!」
などなど、様々な憶測が飛び交いました…(-_-;)
当初の予定では、リニューアルの実施は2023年9月実施の試験からの予定でしたから、
2022年6月頃にAEAJアロマインストラクターに向けた事前説明会が開催されました。
私も参加したのですが、リニューアル内容はまだ確定しておらず、この事前説明会の段階ではAEAJアロマインストラクターの反応をうかがっているような印象をうけました。。
しかもこの段階では、リニューアルの具体的なことは発表されなかったため、説明会では緘口令が敷かれ、SNSでの投稿や他者への発言を控えるように言われていました。
それでもネットに投稿した不届きなAEAJアロマインストラクターも居たみたいで、不安に感じる受講生も出たりしてフォローしながら授業していました。
私が想像するに、相当な反発もあったのだと思います・・・(;^_^A
その後何度も資格試験に対してのAEAJアロマインストラクターに向けたアンケートが実施されたのも印象的でしたから。
まぁ、、変化の時は、それなりの反発があるものですよね。
この頃にもいろんな噂がありましたが、その中で唯一正解だったのが
「独学での資格取得ができるようになる」
ということでした。
10年前のリニューアル
2013年にも資格リニューアルが行われました。
その時は結構すったもんだ…ありましたーーー
2013年資格リニューアルの一番大きな変更は
「認定校で学ばないと受験できない」
という制度。
それまではアロマスクールに通わず独学でも受験できました。
当時、認定校を開校できないAEAJアロマインストラクターが、自身の認定教室で独学者向けの講座をしている方も多くいました。
そのため「認定校で学ばないと受験できない」とになると、それらを運営しているAEAJアロマインストラクターにとっては反発があるのもうなずけますね。
このときはリシェスにも苦情電話がかかってきたことがありました。
「あなたの所は認定校だから問題ないけど、ウチは困るんです!」
「自分だけが生き残れたらいいと思っているんでしょっ!」
けっこうな権幕で言われたりしましたが、
私に言われても・・・ねぇ・・・みたいな感じでしたが…笑
私自身なこの時のリニューアルについて、こう思っていました。
この「認定校で学ばないと受験できない」という流れは、おそらく海外の資格制度に準じたのだろう。
私が英国IFAアロマセラピストの資格を取るとき、認定校に通って指定のカリキュラムを受講したうえで、様々な課題を提出しなければ受験しました。
認定校に通わないと受験資格がないのです。
海外の多くのアロマテラピー団体は、このスタイルだったので、
個人的には
①海外の水準に合わせた
②ペーパー資格取得者の抑制
だろうな・・と。
特に②は、当時の資格リニューアルの時に協会が言っていたことで、
アロマテラピー検定合格したのち、アロマインストラクターを独学で取得した人の中には、
・アロマクラフトを全くしたことがない
・精油を1本も持っていない
・AEAJアロマインストラクター試験対象の30種の中で香りを嗅いだ経験がない精油がある
というAEAJアロマインストラクターもいたらしく、それが協会へのクレームにつながっていたようです。
協会としては、AEAJアロマインストラクターを名乗る以上は、ある程度の経験を持っていて欲しい。
ということだったと推察しました。
今回のリニューアルのポイント
今回のリニューアルの目的を以下のように表現しています。
- 資格の社会的価値の向上
- より多くの方に資格取得の機会を提供
特に1.については、
一時期の資格検定ブームにならい、キャリアチェンジするための資格として誕生したけど、時代の流れと共に変化した資格の価値を明確に定義した。という感じですね。
時代にミスマッチの資格なんて取得したいと思わないから、
あらたな社会的価値を明確にすることで、時代に合った資格に変えたいのでしょう。
そして2.より多くの方に資格取得の機会を提供 については、私の想像ですが、
2013年のリニューアルで、認定校での受講を必須にしたことで受験のハードルが高くなり、協会への入会者数や、AEAJアロマインストラクターやAEAJアロマセラピスト受験者数が減ってしまったのも今回の資格リニューアルの一因なのではと思っています。
受験するハードルが高くなると、会費がかからない「アロマテラピー検定1級合格」ということだけでいいか。という人も増えるため入会しない人も増えたのかな・・・とか(私の想像です)
AEAJは非営利団体で団体が営利活動をしていないから、
収入のほとんどは会費となるわけで、会員数の減少は即、収入の減少につながり協会の維持に関わるはずです。
だからアロマテラピー検定合格後、協会に入会しさらに上級資格を取得したいという人を増やし、会員数を得たいのもリニューアルの目的の一つなのかもしれません…(再:私個人の想像です)
ま、会員数が少なくなるということは、会費収入が減少して協会運営が厳しくなりますから…
(大人の事情ってやつですね:私個人の想像ですww)
今回のそれぞれの資格のリニューアルの概要が上がってきていました。
ざっくりいうと『各資格の特徴』を明確にして、取得しやすさを目指したようです。
それぞれの資格リニューアルポイント
資格一つ一つのポイントをご紹介します。
アロマテラピーアドバイザー |
「アロマテラピーアドバイザー=上位資格への通過点」ではなく、アロマクラフトを通じて、日常の様々な場面でアロマクラフトを活用してアロマの楽しさを共有できる人 |
『アロマの専門家』というよりもアロマクラフトの楽しさを伝える人。という資格ですね。
アロマインストラクター |
「アロマインストラクター=教える人」ではなく『アロマの専門家』として位置づけて、アロマテラピーと健康に関する幅広い知識をもって、体調に合わせた精油の使い方の提案ができる人 |
私からすると…いまさらこの定義?と思ってしまった(笑)
リシェスはAEAJアロマインストラクターの授業はアロマの専門家」になるための教育ととらえていました。
「アロマの専門家になれば、教えることだってできるよ」的な感じです。
アロマテラピーはトリートメント以外の方法でも生活に取り入れることもできるので、健康学の知識を持ってアドバイスもでき、教育もできる人という位置づけのつもりです。
アロマセラピスト |
「アロマセラピスト=サロン勤務(トリートメントする人)」ではなく、触れることを通じて寄り添える人としています。 クライアントとの対話(カウンセリング)を通じて「五感(特に嗅覚、触覚)を通じて心と体に寄り添い和らげる人」 |
アロマトリートメントを行うカウンセラーという感じでしょうか。
そのためカウンセリング力にも重きを置くようです。
まとめ
2024年AEAJ資格リニューアルの目的は以下の通りです。
①資格の社会的価値の向上 | 幅広い分野で活躍できる「実践的なスキル」を備え「時代のニーズに合った魅力ある資格」にすることで、アロマの魅力と価値を高める |
②より多くの方に資格取得の機会を提供 | 各資格の特徴が分かりやすく、取得しやすい制度にする |
・・・というのが資格リニューアルのざっくりとした内容と感想です。
以降のブログで、それぞれの資格制度の内容について、より詳しく触れていきたいと思います
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