高齢者の便秘解消 アロマトリートメントでどっさり!
高齢者施設でアロマトリートメント
現在、私はサービス付き高齢者向け住宅でもご入居差様にアロマトリートメントをさせていただいています。
アロマトリートメントはリラックスやリフレッシュはもちろんですが、
脚がむくむ
手足がしびれる
眠りが浅い
肩がこる
腰がだるい
という、加齢とともに体のあちこちに感じる不定愁訴に対しても効果を発揮してくれています。
その中で今回は高齢者の便秘解消のお役に立てたことをご紹介いたします。
高齢者の便秘の原因
高齢者の「便秘」の原因は、
加齢により食事量が少なくなったことで腸を刺激を弱くなってしまったり、
日常生活での活動量が減ることによって筋力、特に腹筋の力が低下して、便が排泄されないのが原因です。
また飲んでいらっしゃるお薬の中には、便秘を生じる種類などもありそれらが便秘を誘発しているとも言われています。
便秘が続くとどうなるか
便が腸に長く停滞したままだと、腸の機能が低下してしまうことは容易に想像できます。
お腹が張るので食欲が落ちたり、炎症や感染症などのリスクも高くなりますし、
イライラしたりと精神面にも影響が出てきます。
そんな便秘の症状に悩まされていた方にアロマトリートメントをさせていただきました。
その方はもう10日ほど便秘が続いているとのことで、下剤を試しても中々改善されなかったそうです。
アロマトリートメントの実践
アロマテラピーはホリスティックな観点からアプローチする療法ですから、
私は「アロマテラピーだけ」で症状の改善をすることにこだわっていません。
時に薬と併用しながら、治療の妨げにならないよう注意しながら行います。
今回も同じでした。
ご利用者様は、朝から下剤を服用されていましたが、全くおとさたなし…(^^;
それでも、朝食、昼食とも召し上がったそうです。
今回は昼食後、1時間経過してからトリートメントを行いました。
まずはお茶を飲んでいただき、その後トイレ(排尿)後、落ち着いた状態でベッドに横になっていただきました。
排便には副交感神経を優勢にさせる必要があるため、
ティッシュにラベンダーを1滴垂らし、比較的顔の近くにおいて香らせました。
ご本人曰く、お腹のマッサージは初めてとのことでしたので、
まずは服の上から、大腸の走行に沿ってグルグルと円を描きながらお腹をゆっくりさすります。
この間もお声を掛けてお話ししながら、時に笑いながら3分ほどグルグルとさすりました。
ご本人の口から
「気持ちいいなぁ」という感想をいただいたので、今度は直に肌に触れてトリートメントです。
オイルを手で十分温めたあと、シャツをあげておヘソを中心に円を描くように手を滑らせます。
特にゆっくりと行いました。
時間にして3分ほどすると、腸がボコボコと動き始めたので、
今度は下行結腸からS状にかけてだけ、少しだけ深く力をゆっくりと入れながら行いました。
力を入れる事数回。
すると、なんと大きなオナラが一発!
『あら、オナラがでちゃった…』
と可愛らしいお言葉とは裏腹に、
そのオナラのかぐわしいこと、かぐわしいこと!!(^-^;
そうしたら、ご本人が
『あぁ・・・もう出そうです!あぁ…出ちゃったかも?!』
おむつをしているから大丈夫ですが、オナラと腸のゴロゴロする音、
そしてかぐわしき匂いで、もうその瞬間が来たことがわかりました。
その後は職員さんにバトンタッチして、ご利用者様はおトイレへ。
トリートメントを初めて、おトイレへ移動するまでわずか10分ほど。
ご本人曰くどっさり!出たそうです(笑)
ご利用者様からは握手攻め
その後、しばらくたってからスタッフが私を呼びにいらして、
どうしてもご本人が私にお礼を言いたいとのこと。
お隣りまで行き、お声をかけると、
『あーー!!あなた!!本当に本当に本当にありがとう!ありがとう!!』
『いっぱい、いっぱい出て、もうスッキリしたよ!本当に体も心も軽くなった!』
『本当にありがとう!ありがとう!!』
『僕がもっと元気だったら、美味しいものをご馳走したいのに残念だ!』
『本当に本当に本当にありがとう!』
私の手を両手で握り、上下に勢いよく振りながら、
今にも私の頬にチューするくらいの勢いで、『感謝、感激、雨、あられ』と何度も何度もおっしゃっていました(笑)
今回の便秘、ご本人はさぞかしつらかったのだと思います。
解消したときの喜びようと言ったら、私より人生の大先輩に言うのは失礼ですが可愛らしいくらい、
無邪気に喜んでくださって、何よりうれしい。
今回の便秘解消の裏には
私自身アロマテラピーは、様々な専門職の方と連携して実践するものだと考えています。
今回も、介護士さん、看護師さん達が、
水分摂取を促し、適度な活動を維持するために誘導したり、
身体の負担がない程度の下剤を服用させてくれたからこそだと思っています。
そして最後に、精油の香りとお腹を温めながらトリートメントすることで
副交感神経が優勢になったことと、腸への刺激が排泄へ導いたのだと思います。
私は介護の専門ではありませんが、高齢者の方の生活の質が少しでも上がることのお手伝いができたことが幸せです。
なによりご本人の喜びようと言ったら、すべての人が幸せな気持ちになるくらいはしゃいでいました。
アロマテラピーでできること
今回のことでアロマテラピーを上手に活用することで、
ご本人の不調を少しでも改善することができることを実感しました。
またそれには、アロマセラピストの私だけではなく様々な専門職の方が携わることで実現することもわかりました。
このような実践を少しずつ積み重ねていきたいと思います。
今後もこのような症例をご紹介させていただきますね。
Rishece~リシェス~
(ライブラ香りの学校 岡山校)
◆英国IFA 国際アロマセラピスト認定校
◆ ISA認定 メディカルアロマセラピスト認定校
◆(公社) 日本アロマ環境協会 総合資格認定校
リシェスは2004年にアロマテラピー専門スクールを開校いたしました。
アロマに触れるのは初めてという方から、アロマの本場ヨーロッパ(イギリス)の資格、さらにはEU自然療法士同等の国際レベルのアロマ専門知識を学んでいただくことができる中四国唯一のアロマスクールです。大切な人に自信をもって、そして安全にアロマテラピーを伝えていくための知識は、あなたの未来を大きく変化させる可能性を持っています。
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